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| エコール ド パリ とヘミングウェイ |

エコール ド パリ とヘミングウェイ

カテゴリー: Tachibana, from ebc — admin @ 2010 年 10 月 3 日4:03 AM

 さて、10月半ばにいよいよ第10回オープンアトリエ開催となります。

 

 テーマとなっている伊辺誠太朗は、1925年頃、ちょうどエコール ド パリの時代にご当地パリに行っているんですね。ということで、この時代をちょっと掘り下げてみました。

 

 パリ学校? 一体それなに?(笑) とか思っていたのですが、エコール ド パリとは、二つの世界大戦の間のパリに滞在した国籍も人種も様々な芸術家(特に画家)達のことを言うみたいですね。モディリアニ、藤田嗣治、マティス、シャガール、ルソー、パスキン、ユトリロ、スーチン、ブラマンク、何だかそうそうたる顔ぶれです。

 

 この時代パリにいたのは画家に限りません。実は、作家も、作曲家も、ロシアのバレエ監督もいるんですね。

 

 例えば、ストラヴィンスキー。「春の祭典」も「火の鳥」も「ペトルーシュカ」も、大好きな曲ばかりです。しかもみんなバレエ音楽。ストラヴィンスキーがバレエ監督のディアギレフと組んで仕事をしていたことは、そう言えば知っていました。

 

 作家では、ヘミングウェイがそうでした。ただ、この頃はまだ一冊も出版されていなかったようです。

 

 ヘミングウェイは、私にとっては、スタインベックと並んでアメリカにもこんな写実主義の作家がいるんだ的な、人でした。

 アメリカ文化は、実にアメリカ的サクセスストーリーが好きですよね、映画も小説も。しかしヘミングウェイにあまりそういう部分はなく、言われてみればヨーロッパ的な空気があります。戦争であろうが、実生活を脚色なしに描写するというか。

 例えばアメリカでも、チャンドラーや最近ではエルロイなどは、現実を客観的かつ冷徹に捉える観察眼を持っていますが、ヘミングウェイはやはりこれらのハードボイルドとは全く異なる趣のものですよね。(チャンドラーもエルロイも大好きですけども。)

 

 時代が古いからかと思っていましたが、ヘミングウェイが一時フランスに滞在していたと知って、妙に納得してしまったのでした。

 

 さて、ヘミングウェイの「移動祝祭日」。

これは、パリでの滞在経験が元になった作品だそうです。ヘミングウェイは、随分前にかなりの作品を読んでいるのですが、たまたまこれは読んでいません。

 んー。惜しいことをしました(笑)

アトリエミーティング(第4回)

カテゴリー: Guest, Tachibana — admin @ 2010 年 7 月 24 日5:35 PM

「アトリエミーティング」

生来が、一匹狼の性質である。
あまり、人と群れることに安心を覚えないし、群れたこともない。
しかしながら、自分もやっぱり社会的動物だと思うのは、唯一芸術をものする人
々(絵を描く人々)の中にいて、不思議と癒されてしまうときである。

そんな訳で、何らの画才もないのに、ebcとのお付き合いは数年に及ぶ。私にとっ
てはありがたいことである。
今回、何らの画才もないのに(笑)、10回目のオープンアトリエに参加させてい
ただき、自分を少々役立てられるのは、日頃の感謝や恩返しの気持ちもこめ、嬉
しいことであると思う。

10回目というのは、敬意を払うに値する。
ときに組織は私のように帰属意識の低い人間も抱えねばならないし、組織を組織
として維持していくのは、ある意味立ち上げるより難しいのではないかと思う。
だからこそ、会社は、組織運営に最も効率的な、上位下達の堅固な権力構造を取
っているのだ。
当然だが一方のebcはそうではない。そもそもそういう構造が馴染まないし、発想
が硬直するような組織ではアーティストたりえないだろう。メンバーは基本的に
対等である。自然と人の出入りも多くなるだろうし、互いに衝突することもある
だろう。人の集まりとは、本来そういうものだ。
それが想像つくだけに、同じイベントが10回も続いたというのは、やっぱりすご
いと思うのだ。

では。
ebcは、どうしてできたのか。
ebcは、どのようにebcになったのか。
ebcは、どうebcたりえるのか。
今回のオープンアトリエのテーマは、それを掘り下げることに通じる。
私にとっては、ebcの発端に、その後の経緯に、そして現在の個々のメンバーに思
いを馳せ、それによって、イベントを作り上げていく作業に日々参加しているよ
うなものである。
ebcへの表敬でもある。
そして、楽しいことでもある。

(上記は、10回目のオープンアトリエ開催に向けて、ゲストの橘が執筆し、ebcメ
ンバーの上岡さんの手を経て掲載しております。今後とも宜しくお願い致します
。)     了