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城山

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2012 年 8 月 13 日9:19 PM

ebcアトリエ&カフェたまりとして、この百合ケ丘で共同アトリエをやり始める前、別の共同アトリエをやっていた時期がありました。

南武線の津田山駅から歩いて数分、川崎市有数の大きさの霊園のすぐ脇に、木造住宅とプレハブが一緒になった物件を借りていました。

昔お城があった場所らしく、地域では城山と呼ばれていた事にちなんで「アトリエ城山」という名前をつけて活動していました。

その場所には現在マンションが建っているので、アトリエは跡形もないのですが、その頃活動していたメンバーはそれぞれの場所で今も制作や仕事をしています。

あれから約10年。久々にみんな集まって展示をやろうという話が持ち上がりました。

【展示情報】アトリエ城山「10年後の8月展」窓からお墓が見えていた

正確にはきっかり10年ではないのですが、何となく、10年目の記念っていう感じでやります。10年目じゃないけど。

6月24日、ebcアトリエにて、城山のメンバーが集まってミーティングを行いました。

この約10年の間に結婚したり子供が生まれたりしている者もいて、それなりにそれぞれの環境は変わっているのですけれど、見た目はそんなに変わってないです。

このアトリエ城山のメンバーは、当時、深海(左端)がグランプリをとった公募展「JACAビジュアルアート展」の海外巡回ツアーで一緒だった人たちを中心に、その友人を交えて集まりました。

あまりにJACA展に関わるメンバーが多いので、次の年のパンフで数ページにわたって紹介してもらった事もありました。

今回のチラシは、そのパンフに載せてもらった時の集合写真をメインビジュアルに使っています。

なので、ここに写っているメンバーは10年前の姿です。

当時の堤(左から2人目)は髪が長いです。しかもタイミング悪く半目です。そしてサンダル。

チラシの裏面のデザインは、アトリエ城山と各メンバーの紹介。

作品画像はあくまで作家の紹介のための画像で、今回の出展作品ではありません。

ミーティングの日には、展示に向けての役割分担やスケジュールを確認して、会期の2週間前に仮搬入・準備の日を設定しました。

8月5日、この時点で準備できている作品の設置や、展示希望場所の確認、チラシの発送作業などをやりました。

玉野くんは映像作家です。

映像を上映するためのスクリーンを設置中。

8mm作品上映のために、映写機をスピーカーにつないでテスト。

しかしノイズがすごくてうまくいかない。

深海娘(3歳)「うるさいよ。」

玉野「……すいません」

どうもうまくいかず8mmは断念。

フィルムの映像は美しくておすすめなのですが、当日はプロジェクターによるビデオ映像の上映になりそうです。

映像作品は十数分で、13時〜、16時〜、19時〜の3回上映します。

上映の時間は会場の照明を落として全体的に暗くしますので、ご了承くださいませ。

アトリエには小物が置けるように棚を設置した窓がありますが、上映のために光を遮る必要があり、塞ぐことになりました。

塞いだ場所には寺嶋が作品を飾る予定です。

寺嶋「オレ寝てっから、玉野と深海、窓ふさいどけよ」

深海「こんな感じでいいっすか?」

玉野「もっときれいに張らないとマジ殴られっぞ!」

寺嶋「ここたるんでんじゃねーか。やる気あんのかお前ら。やり直せ」

曽谷さんの作品はとあるプロジェクトで開発されたマット。

いろんな色、いろんな大きさがあるようです。

実際に使ってもらって直接触れてもらえる展示になる予定です。

曽谷さんにiPadでお絵描きを教えてもらう深海娘の茜ちん。

田口(中央)はこのiPadでグラフィックを展示する事になりそうです。

左の壁に見えるのは深海の作品。父の作品よりiPadに夢中の娘。

最近、かなりいけてるヘアースタイルになった深海次女。

それぞれ予定があって何人か帰った後に残りのメンバーでチラシの発送作業。

唯一、連絡がなくて作品内容も設置に来る日も未定な人、橋塚さんは何してんだろう。

と話していたらひょっこり現れた。

橋塚さん(中央)はCG作品を展示します。

堤 「え!? 橋塚さん、作品そんな小さいの?」

田口「作品の額、自分でつくったんすか? すき間あいてるけどいいんすか?」

堤 「え!? 展示場所そんな端っこでいいの? 誰も気づかないよ?」

田口「水張りすげー浮いてるけどいいんすか?」

なんとなく各自の作品内容と設置場所が確認できたので、少し安心。

あとは前日にあらためて設置作業をします。

堤の作品は奥のカフェカウンター側に設置予定です。

カフェたまりも営業しますので、お時間ある方はぜひ気軽にいらしてください

新波

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2012 年 3 月 9 日6:46 AM

2月17日、毎年2月から5月まで行われる藝大デザイン科描画系の展示「ShinPA!!!!!!」の搬入に長野県小布施まで行ってきました。
この時期の小布施はまだ雪が残っていますが、雪の質がさらさらしていて気持ち良いです。

ここ数年は会期前日に搬入及び飾り付け。
その日は先生や画商さん方と共に旅館に宿泊し、次の日(会期初日)にギャラリートークというスケジュールになっています。

なので、この日は出展メンバーがほぼ全員集まります。

現地集合なので、電車の人、車に乗り合わせて来る人、さまざまです。

会場は先生の名前のついた美術館。

「おぶせミュージアム・中島千波館」です。

先生は花の絵もよく描かれるので、ミュージアムの庭には大きな花をつけるボタンやチューリップなど色とりどりの花が植えられています。

この時期はさすがに咲いていませんが、春になるととてもキレイな光景が見られます。

さて、みんな揃ってきたところで作品設営開始です。

専門業者さんがパーテーションを移動してくれています。

このミュージアム、部屋数は多くないですが、展示会場はなかなか広いのです。

この展示は「大作」を出品する事が求められているので、背丈よりも大きな作品もざらなのですが、それでも小さく見えてしまいます。

どんどん開梱していきます。

作品は「タトウ」と呼ばれるダンボール箱に収められています。

主に専門の業者さんに作ってもらうのですが、これがあると作品の移送や出し入れに便利です。

額ごと収める場合も、その寸法に応じてぴったりに作ってもらえます。

タトウの中の作品は「黄袋」と呼ばれる、まさに見たまんまの黄色い布袋に入っています。

ShinPAでは、搬入出の際にみんなで手分けして作業するので、無駄な手間がかからないように「タトウ」「黄袋」は必須ルールになっています。

作品が大きくてパネルを分割していた人は、ここで組み立てたり仮縁をつけたりと作業を行います。

あ、関係ないけどこの奥に写っている2作品が、僕の出展作です。
「さかな」と「すいか」です。

作品は基本的には天井のピクチャーレールからワイヤーフックで吊るします。

なので、作品の背面にはフックがかけられるように金具などを取り付けておく必要があります。

そういう準備をしてこないと、この人↑みたいに慌てて取り付けなければいけません。

開梱が一段落すると、大抵こういう光景があちこちで見られます。

みんな、他の人の作品がどう描かれているかに興味津々なのです。

特にこの作品は背景全面がすごくフラットな金箔なので、それについて話していいるものと思われます。

実際、僕もどうやっているのか質問しちゃいました。

今回は珍しく立体作品があります。

中島研は「描画研究室」なので、立体作家はほとんどいないのです。

展示室はもう一つ、ガラス張りの小さな部屋もあります。

こちらは比較的高さの低い横長の作品や、屏風作品などを飾ります。

設営には当然、ガラスの向こうの細い通路に入って行くわけです。

角を曲がるのが大変なんですね。

とりあえず仮で位置決めしたところくらいで、お昼休憩。

昼食食べに行く道すがら、時期を同じくして開催中の「手書き絵馬展」を発見。
ShinPAメンバーも多数出展しています。

やっぱ干支の龍が多いっすね。
右下の赤いだるまの絵馬は僕の作品です。

さて、午後の部、千波ちゃん登場。

いえ、千波先生ご到着。

作品配置についてチェック入ります。

横にいるのは秘書の方です。

……ウソです。我らが金丸お兄ちゃんです。

はい〜移動しま〜す。

こういうのを繰り返して部屋全体で作品配置のバランスを調整します。

今回はけっこう配置が決まるまでが難航しました。

配置が決まったら、ワイヤーに吊るして、高さを統一して、水平を調整して、キャプションはって、照明の調整……とまだまだ色々あります。

さて、ブログ書きながら気付いたのですけれども、僕、写真ここまでしか撮ってないんですね。

飾り付け終わった会場風景も、次の日のギャラリートークも、一切撮ってないんですね……。

というわけでですね、後は是非会場に足をお運び下さいという事で……。

因みにですね、毎年、展覧会図録を作っているのですが、僕がデザインを担当しています。

それから、夏に東京展として「佐藤美術館」というところで巡回展を行います。

さすがに小布施は遠いわ〜という方は是非東京展の方にいらして下さい。

それでは最後に、旅館から見た雪景色でお別れです。

反射

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2012 年 1 月 8 日5:25 AM

今年の年賀状は、ebc用のものと自宅用とで2バージョン作りました。

どちらも箔押ししているのですが、箔版は同じで、紙とインクと箔の組み合わせを変えています。

印刷はこれまでも何度もお世話になっています、スーパー箔押し印刷屋さん「コスモテック」様です。
今回も見当合わせの面倒なデザインにして困らせてしまいました。

まずこちらが自宅用の仕様。

【用紙】気包紙(U)ディープラフ 295kg
【表面印刷】箔=金 No.26 オフセット=DIC128(黄緑)
【裏面印刷】オフセット=DIC199(赤)

全体に細いラインのグリッドを箔押しし、そのグリッドに合わせてアルファベットと模様を配置しています。

アルファベットはグリッドと一緒に箔押し。
模様は特色でのオフセット印刷です。

模様は正三角形を並べています。
これは、辰年の「龍のウロコ」のイメージです。
緑色にしているのもそういう理由があります。

グリッドは正三角形の集合になっています。

アルファベットは三角形を6つ集めた六角形を1つのブロックとして、3×5のブロックを基本構造として作られています。
文字によってブロックの間を埋めたり、間引いたりして微調整を施しています。

そして、主に仕事関係の人へ送る別バージョンの仕様はこちら。

【用紙】スタードリーム〔エメラルド〕209kg
【表面印刷】箔=つやあり銀 オフセット=DIC591(蛍光グリーン)
【裏面印刷】オフセット=DIC621(銀)

この「スタードリーム」は、メタリックパール調の質感なので、そこに箔押しするとどんな感じになるのか、実験的にやってみました。

単に文字を箔押しするだけではなく、グリッドを全面に配しているのがどうなるか。

結果、かなり予想以上にギンギラギンでした(笑)

反射しちゃって写真撮るのが大変……。

写真だとなかなか伝わりづらいですが、全面的に反射しております。

緑色でなおかつパールの紙に、同じ緑系の「蛍光インク」がどのように映るのかも実験でした。
連続した三角形の模様の部分、緑色が濃くなっているところがインクです。

誰も蛍光色だなんてわかりませんね。

蛍光としての発色は相当妨げられるとは思いましたが、結果的にこの三角形が紙の地色で、その他の大半の面に銀でも刷ったのかのような、不思議な質感になりました。

もはや紙に見えないというか、金属板のようでもあります。

因みに、これが元々の紙の質感です。

スタードリーム、結構光ります。

エメラルドという色を選んだのは、自宅用の方でも述べたように「龍」がモチーフになっているからです。

龍のウロコって、こんな感じなんじゃないか、っていうイメージで選びました。

はっきり言って「光っちゃって超見づらい」年賀状になりましたが、紙と印刷の実験ができて、自分的にはとても満足しています。

細いグリッドで広範囲を箔押しすると、組み合わせによっては元の紙質を変質させるような効果が作れる事がわかり、今後の制作物にも活かしていけそうなトライアルになりました!

こちらのスタードリーム版の年賀状、newsのページでも紹介している「クリエイター100人からの年賀状展 vol.7」にて展示される予定ですので、是非この異様な質感を実物でご覧下さい!

サポサポproject vol.3

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 10 月 19 日4:06 PM

Newsのページにも載せましたが、サポサポprojectというチャリティ展示に参加します。

明日搬入なのですが、何とか先程最後の平面作品が完成しました。よかったよかった。

平面作品は3点出品します。こんなの。

何を描いてるか分かりますか?
ごく最近から、こんな感じでモチーフを単純化した絵を描いています。

立体作品も小さいのを3点出します。こんなの。

秒針のない置き時計。
1時間に一度、男女が出会います。

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出展メンバーは総勢48名。

それぞれ5万円以内の作品を展示販売しています。
その他、ポストカードやグッズなども。

もちろん観るだけでも十分楽しめると思いますので、お近くにお越しの際は是非いらして下さい。

=== サポサポ project vol.3 ===

【会期】2011年 10月 21日(金)- 23日(日) 11:00 - 19:00

【会場】代官山ヒルサイドテラスA棟ギャラリー
    渋谷区猿楽町29-10ヒルサイドテラス

【公式ブログ】http://support-support-project.blogspot.com/

【facebook】http://www.facebook.com/support.support?sk=info

商品

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 6 月 24 日11:59 PM

2011.06.24fri

午前中は専門学校の講師のお仕事。

今年はある課題を何週にも渡って進めているのですが、どうやら前期いっぱいかかってしまう様子。
始めはまさかここまで長引くとは思っていなかったけれど……。

午後は昨日制作していた作品の材料を追加で買い出し。
同じ作品を3点作る予定なのです。

時計のムーブメントは、文字盤の厚みによって使い分けられるように、針までの距離が何種類もあります。

自分が使いたかったのは「文字盤4mm以下」の仕様のものだったのですが、新宿のハンズでは一つしか買えなかったので、今回は池袋のハンズへ。

ネットで探したらもう少し安く手に入るのかな?
まあ、ある程度数が必要になったらそれも考えます。
今回は急ぎで必要なので、足で探します。

ハンズは場所によって商品のラインナップが結構変わります。
新宿には行き慣れているけれど、池袋はめったに来ないのでちょっと新鮮。

暇な時は全てのフロアをぶらぶらしながらあらゆる商品眺めていたりします。

目当てのムーブメントは予定個数の2個ゲット。
今回は間にあっているけれど、建築模型用の人形は見当たりませんでした。

目的は果たしましたが、せっかくなので他のフロアもぶらぶら。

作品とは全く関係ないけれど、心引かれたのは初心者向け科学なコーナー。

餌やり不要の超ちいちゃいエビを飼育する水槽、ていうかボトル。
あまりに小さ過ぎてしばらく気付きませんでした。

「大人の科学」のテオ・ヤンセンの模型
動きの構造を知りたい。

そして、これも以前から気になっていた「磁性流体」の観察キット
僕は「磁石・磁力」に以前からすごく興味がある(詳しくはない)ので、この不思議な液体は是非見てみたい。
今回はやらねばならない事がたくさんあるので控えましたがそのうち買ってみます。

このブログ書きながらちょっと調べてみたら、何やらすごいですね、この液体……。
まるでCGですな。

工房

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 6 月 23 日11:59 PM

2011.06.23thu

チャリティイベント以来、ずっと商品をディスプレイしたまま展示モードだたアトリエが本来の「作業場」に戻りました。
たまりさんがカフェのお客さんにもっと商品を見やすく場所を移動してくれました。

そして僕もそろそろ制作しなければいけないものがでてきたので、早速アトリエに素材をとっちらかして作業です。

もうすぐ搬入のC-DEPOT satelliteに出展する作品。
展示会場はカフェなのであまり大きな作品は置けませんが、総勢22組の作品が集見ごたえはありそうです。

今回の出展作品は「円(もしくは球)」という縛りがあります。

僕の作品は以前オープンアトリエで出展したもの。
正確にはオープンアトリエの度に販売していた「フレンズ」用の作品。

ほとんど「既製品」を組み合わせて作っているものですが、僕はとても気に入っている作品です。

嬉しい事にその時のフレンズは完売しているので、手元に1点もなく、今回用に新たに制作しています。
どういう工程で作っていたかを思い出しつつ……。

ちゃんと作り方残して置かないとだめだなあ。

特に大きなミスもなく、順調です。
画像はもう少ししたらお見せしますね。

買出

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 6 月 22 日11:59 PM

2011.06.22wed

アトリエのある百合ヶ丘は小田急線なので、打ち合わせや用事などで都内に出る時は大抵新宿を通ります。
必然的に最もよく買い物をする場所になります。

といっても僕が行く場所はほとんど決まっていて、ルミネのBook1stハンズ、たまに世界堂くらいですが。

そろそろ作らなくてはいけない作品の材料を買いに、今回もハンズのお世話になります。

今日買った材料は「時計のムーブメント」「時計の針」「建築模型用の人形」「情景模型用の人工芝」「MDFボード15mm厚」そして「MDFの加工発注」でした。

今回制作する予定の作品は以前作った事があるものなので、無駄なく買い出しできました。

これがまだ「開発中」の段階の場合は、使う可能性のあるものまで買い込むので、結果かなりの出費になってしまいます。

実際に使われる事がなくても、その素材や方法を試した上で作品ができあがっていくので、一概に「無駄」ではないのですけれど。
あれこれ考えながら素材を探している時はけっこう楽しいものです(僕の場合ここに時間がかかりすぎ)。

さあ、これから急いで制作です。

相談

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 5 月 21 日11:59 PM

2011.05.21sat

昨日の事になりますが、これまでたくさんお世話になっている箔押し印刷屋さん「コスモテック」に打ち合わせというか、ご相談に行ってきました。

友人がどういう経緯か、和紙の人間国宝の工房に見学に行ける事になり、今後もしかしたら和紙を使って制作できるかもしれないという事で、どんな可能性があるか意見を聞きに行きました。

と、その前に、以前からこっそりデザインして制作をお願いしていた「ある物」が完成していたので見せてもらいました。

想像以上に素晴らしい出来!!!

非常にプライベートなものなのですが、仕事で制作できる機会はなかなかない凝った仕様の印刷物です。

さて、それはさておき、まだ何も決まっていない状態での漠然とした相談だったのですが、営業の青木さんはとても親切に色々と教えてくれます。

ちょうど今実験的に制作中の紙を見せてもらったり、毎号かかさず買っているある雑誌の表紙の刷り出しをひと足早く見せてもらったり、いつも話の流れでたくさんのサンプルを見せてくれます。

実際に加工された印刷物を目の当たりにすると、さらにアイデアも膨らみ、非常に刺激的です。
ここに来る度に、自分は紙と印刷が好きなんだと再認識させられます。

コスモテックさんは今非常に忙しい時期だったのですが、無理に時間を作ってお話を聞かせてもらいました。

ちょうど僕らが相談中に平和紙業の西谷さんが印刷の立ち会いにご来社。
この方にも以前たいへんお世話になりまして、なかなかお仕事がご一緒できるような機会に恵まれず申し訳なく思っています。

これから平和紙業で行われる展示の作品がコスモテックで制作されているようです。
ツイッターなどでもチラホラと情報が流れていたので、とても楽しみにしている展示のひとつです。

非常に忙しい中、散々質問したりしてお時間をとらせてしまいましたが、ここに来て印刷の話をしている時間は僕にとってこの上なく楽しい時間です。

決勝

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 5 月 20 日11:59 PM

2011.05.20fri

ここ3週間ほど集中して担当していた女子美アートデザイン表現学科の授業、最終日。

これまでクラス単位で行ってきたグループワークの最終発表。
各クラスの上位2チームが全生徒・全講師陣の前で発表する日です。

3クラス上位2チーム、全6班のプレゼンを聞いて、順位を決めます。
つまり決勝戦というわけです。

僕は自分のクラスの指導にあたり、ある方針を立てていました。

この授業は現実的なテーマについて班ごとにオリジナリティある企画を考え、それを魅力的に伝えるプレゼンテーションの授業です。
実現可能な範囲でアイデアを出していても、それは他の人も考えている可能性が高い。

なので、始めのうちはドラえもんの道具のように非現実的なものでもいい。
つまり「こんな道具があったらいいのに」「こんな事ができたらいいのに」というようなところから考えてもらうよう促していました。

大風呂敷を広げて非現実的なレベルから、 みんなでアイデアを出し合ってどう実現するかを検討してもらいます。

また、具体的にプレゼンテーションの方法について考える段階になった時も、単なるスライドだけのプレゼンにならないよう、小さくまとまりそうな気配のある班にはちょっと殻を破るような「そんな事していいの?」というような提案を投げかけて、固定観念を壊すように仕向けていました。

なぜそうしたか。

それは、他のクラスの講師にまさにプレゼンテーションのプロがいたからです。
まともに戦っても勝ち目がない事は明白だったのです。

社会に出てから役に立つ、まさに本格的なプレゼンの技術を教えるのは自分には荷が重い。
ならば我がクラスは逆に学生のうちにしかできないような自由で楽しいプレゼンで勝負しようと思っていました。

決勝の全体プレゼンの舞台で、自分の作戦はそこそこの効果を示したと思います。
しかし、自分が最も恐れていたタイプの班がありました。

それはひとつの(意外なほどシンプルな)アイデアをつっこみどころのないくらい強固に構築し、美しく分かりやすく作り込んでくる事。

断トツの得票で優勝した班は、まさにこれ以上ない程の素晴らしい演出力で我々の心をつかみました。
やろうとしている企画の内容は決して高度なものではないのですが、そこにしっかり意味を持たせて、誰にでも分かりやすく魅力的に伝えるプレゼンテーションでした。

結果、僕の担当したクラスは決勝全6班中の2位と4位という結果になりました。

演出のアイデア、場の空気の盛り上げ方、アイデアの魅力など、他のクラスに負けていないと思える点は多々ありましたが、講師陣もそれぞれ重視しているところが違うもので、評価の分かれるところがありました。

その点、優勝した班は非常に安定した評価を受けていました。
まあ、これはもうしょうがないなと。我がクラスはよく健闘したと思います。

この3週間、かなり密に指導に関わり、だんだんなれてきて生徒ともスムーズにコミュニケーションがとれてきたところで授業が終ってしまうのは少し寂しい気持ちもあります。

始めのうちは勝手が分からず非常に不安もありましたが、結果的にとても楽しく取り組む事ができたし、概ね生徒達も楽しんでくれていたように思います。

苦労した生徒もたくさんいると思いますが、非常にいい授業だったと思いました。

まあ、いろいろ戦略を立てて指導してはいたものの、基本的には生徒が自身の力で作り上げたプレゼンです。
我がクラスは特にヒントを与えてあとは放置していたようなところがあるので、本当に生徒達はよく頑張ってくれたと思います。

僕自身も色々と勉強になりました。

この授業が生徒達の中に何か少しでも残せる事ができたなら嬉しいのですが、さて、どうだったのでしょうか。

実積

カテゴリー: Tsutsumi — 堤岳彦 @ 2011 年 5 月 19 日11:59 PM

2011.05.19thu

女子美プロコラ授業は昨日でクラス単位の最終プレゼンが終わり、明日は各クラスの上位チームが全体へのプレゼンをします。

今日は元々予備日で1限目は掃除などをし、2限目から2組担当の赤木先生と3組担当の僕の仕事紹介。
非常勤で来ている先生が普段何をしているのか全く知らずにみんな授業を受けていたわけです。
仕事紹介は早い段階でやろうと予定していたのですがなかなか時間が取れず、ラスト2日目にしてやっと実現しました。

そもそも僕は普段から全然ポートフォリオをまとめていないので、こういう時にドタバタになります。
今日は自分の出講予定に入れていなかったのですが、この日を逃すともうみんなに自分のやって来た事を紹介する機会はないので、急遽やることにしました。

昨日から必死こいてスライドを作っているのですが、大した内容でもないのにとても時間がかかる。
きちんと見やすい構成にしたいという思いはあるのですが、大変に要領が悪い。

作品も毎回きちんと撮影しているわけでもなく、記録してあっても他の写真と共に分類もせずフォルダにつっこんであり、どこにあるのか探す事にまず時間がかかる。
入稿データを加工して披露するものに関してはそれように余分な部分を消したり、加工したりとこれまた時間がかかる。

なによりパワポをほとんど使った事がないので、色々試した揚げ句InDesignでレイアウトしてPDFに書き出すという方法をとる事にしましたが、そこに行き着くまでにだいぶ時間がかかりました。

結局(夜中しばらく力尽きていたけれど)朝まで作業してもほとんどまとまらず、かなり時間もやばい状態になってから到着。

先に仕事紹介を始めていた赤木さんの仕事内容もすごく興味があったのにほとんど見る事ができずに直前まで準備していました。

自分の特徴は、創作作品とかなり幅広いジャンルを手がけている事だと思い、前半は絵とコラージュ作品の紹介。その流れでそれを使用したデザイン仕事の紹介。

その後は昨年のC-DEPOTで手がけた赤レンガでの展示ディレクションを紹介しました。

しかし、全く時間読みができておらず、気付いた時にはかなり残り時間が少なくなってしまっており、展示ディレクションも半分も紹介できず、最後にやろうと思っていたebcの紹介も全くできませんでした……。

実は自分の発表前に去年のオープンアトリエ「伊辺誠太朗 回顧展 ebcの起源を辿る」の告知フライヤーである「Native第9号」を全員に配付していました。
この号は架空の人物「伊辺誠太朗」についての記述で埋め尽くされている号です。

僕の作品発表を聞きながらも、みんな何となく(意味が分からないながらも)目を通しているので、この発表の時間の間、ずっと「伊辺」を実在の人物と信じ込んでいるわけです。

最後に実はこれは架空の設定で、ebcみんなでこの設定を作り上げた事、それにまつわる作品を展示した事(ホントは作品を見せたかったけど時間がなかった……)などを話して、自分の発表を締めました。

自分としてはかなり消化不良で、本当に紹介したかった事はむしろ後半に集約していたのですが、まあ、その部分は特に準備が間にあっていなかったので、いずれにしても難しかったでしょうね。

しかし、大勢の前で自分の仕事を紹介する機会なんて初めてだったので、とても良い経験になりました。

次があるか分からないけれど、こういう機会に慌てないように、日頃からまとめておかないといけませんね。