押花
すっかり間が空いてしまいましたが、前回のブログでお知らせした制作物の件。
広告の雑誌「ブレーン」の2010年2月号に、僕の制作したトレーシングペーパーのブックマークが掲載されています。
カットのラインが入っているので、実際に切り取って使う事ができます。
紙の竹尾との共同企画で、竹尾の用紙を使って毎回1人のデザイナーがブックマークを作るという隔月連載企画に参加させていただきました。
「色紙」を使うという条件の元、これまでの制作物を拝見させていただいて、今回の色は「ピンク」か「緑」あたりがいいのではという話になり、いくつもの用紙サンプルを見せていただきました。
このお話をいただいた段階で「しおり」について周囲にリサーチしたりしながら、様々な案を考え構想を練っていました。
その中の一つに「押花」という案がありました。
久しぶりに開いた本の間から自分でも忘れていた押花が出てきた時、なんとも懐かしい気分になるのですが、そんなしおりがあったら素敵ではないかと。
ちょうどサンプルの中にトレーシングペーパーがあり、その薄いピンク色が花びらの雰囲気とリンクして、是非「押花」の案で行きたい、と打ち合わせの場でほぼ方向が決定しました。
トレーシングペーパーは透ける紙ですので、ならばその効果を使わない手はないと、両面から印刷を施す事に決めたのですが、これで思いのほか悪戦苦闘する事になります。
表と裏からそれぞれ印刷して、それがどのように見えるかが、パソコンのモニタ上では全く判断がつかないので
、実際に使用する紙を購入して、プリンタで試作を作ります。
しかも使うインクに白を選択している関係で、インクジェットでは(白が刷れないので)確認できない為、熱転写リボンインクのプリンタを使いました。
このプリンタが紙の平滑性に大きく左右される性質のもので、試作はかなりかすれたものになってしまいます。
その感覚でデータを作っていたもので、校正用に業者で刷り出してもらったものは想像以上にインクの色が強く、画像の網を敢えて粗く調整してもらう事にしました。
押花を発想の起点としましたが、押花そのままを再現する事は本物にかなわないので、「本を開いたら花が咲く」というイメージで制作しました。
用紙はクラシコトレーシングのピンク。
インクは表から白とマゼンタの2色、裏からマゼンタ1色。
カットのラインはこれまではミシン目だったのですが、どうしても切り取った後にガタガタするのが気になったので、わがまま言って別の方法にしてもらいました
雑誌の中で唯一ピンク色の紙のページが中ほどにありますので、本屋で見かけたら是非ご覧下さい。




コメント&トラックバック
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広告業界の雑誌って、こんなのあるんですね~。興味しんしんで買ってしまいました。これに載るなんて堤さんもebcもかっこいぃぃ!
こまめさんのしおりがだめになってきたので、しおりは早速しおりで使わせていただきました。普段ソフトカバーの本を持ち歩くことが多いので、しおりは柔軟性のある方が落ちにくいし挟んだままページがめくれるし、助かります。
完成までの背景が分かると、なかなか感慨深いですね。
2010 年 1 月 19 日1:25 PM posted by 橘
ありがとうございます!
ブレーンはたまに買っていたので自分でも声がかかってビックリです。
使えるものとして作ったので、実際使ってもらうのが一番。
使ってみて気づいた点などありましたら是非きかせてください。
2010 年 1 月 24 日1:34 AM posted by 堤岳彦