みなさまこんにちは
9月も半ばを過ぎようとしていますが、まだまだ暑いです。
今日はまずは堤くんとモギコにおめでとう!!半年遅れのお知らせが皆さんの手元に届いているらしいですが、海を越えた場所にはまだ届きません(笑)お知らせよりも先に友人から聞いてしまいました。。。
浮空はまだ停滞しています。きっとそういう時期なんでしょう。内部から変化をしないと前に進めない感じです。なのでことりっぷしたり、芝居を見たり、頭じゃなくて気持ちのほうに直で刺激を与えてみる機会を増やしています。
いささか他力本願。エネルギー分けて頂戴て感じ。
さて、タイトルのハンドピックのお話。その前にちょっと枕。
コーヒー豆はコーヒーベルトという、赤道を中心に南北25度(北回帰線から南回帰線くらいまで)の地帯の、標高1500m以上の場所が主な産地で、そこで収穫され、港に運ばれ、世界各国へ輸出されていきます。
この時点での豆は乾いた黄色~緑色。生の豆です。この豆を商社を通して仕入れて(たまに農園直で仕入れるとこもあるけど)お店で焙煎してお客様に飲んで頂くのが「自家焙煎珈琲屋」です。
豆だけを売るお店もあるし、カフェを併設しているところもあるし、カフェがメインで焙煎は別の場所で、というお店もあります。
大手から個人店まで焙煎と卸だけが専門のお店もたくさんあり、そこから仕入れてお客様に提供しているお店(カフェ)ももちろんたくさんあります。店頭のにKEYCOFFEEとかUCCとかの看板が出ているのが代表的なもの。あれは、珈琲屋さんがただで看板作ってあげますよ、そのかわりうちの名前入れてねってこと。看板作るのってけっこう高いから。最近は少なくなってきてるけどね。
大手はそういうことできるけど、個人のこだわりの焙煎屋さんから豆を仕入れているカフェの場合、なかなか表に焙煎屋さんの名前が出ることがないので、ちょっともったいないですよね。なので、私は自家焙煎と書いてないカフェに行ったときは、焙煎屋さんの名前を訊くようにしています。
良いカフェはやっぱりしっかり焙煎屋さんを選んでいるし、そのお店に合ったオリジナルのブレンド豆を作っていたりして楽しいのです。有名焙煎屋の豆を使っていることをうたっているのに、接客が最悪というカフェもあります。焙煎屋さんとカフェはお互いの企業理念をわかりあって、イメージを壊さないように付き合っていかないといけないんですよね。お互いのこだわりがより良い味、より良い空間、より良い接客につながっていくようにしないと。
逆に、焙煎屋さんから仕入れて提供していたカフェがこだわりを追求して自家焙煎をはじめるという場合もあります。これは経費もかかるし、リスクもあるからかなり気合の入ったお店じゃないと出来せん。そういうお店はにはどんどん足を運んでお話を聞くようにしています。
本題に入ります。
<タンザニア:ブラックバーン農園の生豆>
ハンドピックというのは生の豆で仕入れたものを焙煎する前とした後に、欠点のある豆を手で取り除く作業です。
欠点豆というのは、例えばカビの生えた豆、虫食いの豆、発育不良の豆、欠けた豆などのことです。焙煎をしたときに苦味やえぐみの原因になるので、時間をかけても手作業でひとつひとつ取り除きます。生の豆ではわからなかったヒビの入った豆などは焙煎途中で割れてしまって、火が通り過ぎてこげるので、焙煎した後にも焦げすぎの豆や火の通りの弱い色の豆を取り除きます。
そんなに違いがあるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、新米コシヒカリ、ふっくら炊きたて!のお茶碗の中にもし小さな石が入っていて、口の中でジャリってなったらせっかくのおいしいそのひとくちがだめになっちゃう、そんな感じです。
欠点豆のほかにも麻の袋の糸くずや小石、他の穀物の粒などが混じってしまうこともあるので、それも取り除きます。このハンドピックをどのくらい丁寧にしているかでそのお店の本気度がわかっちゃうんです。
この取り除いた混合物(糸とか小石とか)を並べて額に入れて飾ってるカフェを見たときは感動しました(笑)
欠点豆。上の写真の量の豆から取り出したもの。
きれいな豆はこんな感じ。
仕入れの時点で安い豆だと、欠点豆がたくさん入っていて、全部取り除いていたら7割くらいになっちゃった!高い豆を買ったほうが手間の分安上がりだった!ということもあり得ます。コスト削減のために豆の原価を抑えているお店や大量仕入れのお店の場合はハンドピックを丁寧にやらないことが(印象として)多いです。
原価の高い豆が美味しいかどうかは嗜好の問題があるので一概には言えないのですが、少なくとも出荷の時にある程きれいな豆になっている場合が多いです。昨今流行のスペシャリティコーヒー(これに関しては長くなるので次回書きます)は豆の品質、出荷時の状態までかなり厳しく選別されているので高い分良い豆ではあります。だからといってハンドピックを手抜きすると意味ないんですけどね。
うちはこんだけハンドピックがんばってますって店のほうから声高に言う必要もないですけど(豆みればわかるから)、おうちにミルがなくて、お店で粉に挽いてもらっている方は、挽く前の状態の豆を見せてもらうと良いかもしれません。
虫食いやカビは生の状態じゃないとわからないですが、焙煎後でもハンドピックの丁寧さを見分けることはできます。簡単に言うと、割れた豆がたくさんはいっているお店はあんまりオススメできません。
個人店だけでなく、デパ地下や輸入食材店、大手チェーンでも豆を見て買えるところはたくさんあるのでちょっと気にしてみると面白いかもです。
まあ嗜好品の話なので、これが正解!てのはないんですけどね。インスタントコーヒーや缶コーヒーが好き!っていうのもおおいにありだと思うし。原価を抑えるために安い豆を大量仕入れして、品質の良いとは言えない豆をなんとかベストの状態にもっていく努力を、各企業の開発部の方々が日々されているのですから。これを否定するって事は自分のこだわりも否定することになっちゃいますから。。。
追伸 この記事を書いている間に郵便屋さんがやってきました。素敵なお知らせ頂きました。改めておめでとうございます!